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2016年11月18日 (金)

鳥獣戯画と鼈甲の螺鈿

九州国立博物館で「京都 高山寺と明恵上人 鳥獣戯画」の特別展があったので見に行ってきた。長蛇の列に30分並んで入館し、人の肩越しならば立ち止まってよいと言うことだったので、展示ケースから一歩下がって(二歩くらいかも)ウサギとカエルが大笑いしている有名な場面を満喫してきた。4巻ある鳥獣戯画のうち、この場面が出てくる甲巻は、構図といい筆運びといい、ほかの巻と比べると出来栄えが抜きんでている。所蔵する高山寺は何度も火事にあい、800年前の建物はほとんど残っていないらしい。紙の鳥獣戯画なのに虫に食われることもなく、よく残ったものだと思う。

常設展の中では螺鈿(らでん)のトピック展示があった。木工と漆と貝細工を合わせた螺鈿は、いつ見ても目を楽しませてくれる。その中に、貝殻だけでなくウミガメの甲羅(鼈甲、べっこう)も使った「菊唐草螺鈿玳瑁合子(きくからくさらでんたいまいごうす)」(奈良・當麻寺所蔵)というのもあった。緻密な模様が美しかった。展覧会へ行っても図版集を買うことはあまりないのだが、今回はどうしてもほしくなった。

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図版集「きらめきで飾る-螺鈿の美をあつめて」

 九州国立博物館編

 1,600円
  


 

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