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2012年2月

2012年2月17日 (金)

◆市民調査◆ 砂の粒径

 

 

 砂浜の砂と言うと、指の間をサラサラとこぼれ落ちる細かい砂を連想します。いつも行っている浜の砂つぶは、どれくらいの大きさなのだろうか、どれくらい粒の大きさが揃っているのだろうかと思い、粒子の大きさを調べる篩(ふるい)を使って、住吉海岸動物園東の波打ち際の砂の大きさを調べてみました。

 

 プラスチックの容器(深さ4.3cm)をさかさにして波打ち際の浜の表面に押し込み、押し込んだまま蓋(ふた)をして持ち帰り、真水で洗ってから浅い容器に広げて乾かし、ステンレス製の篩でふるいました。篩は、網目の大きさが違うものを縦に6個つなげられるようになっています。1回目は201110101240分(大潮の干潮時)、2回目は2012111155分(中潮の干潮と満潮のあいだ)に、それぞれ波打ちぎわで3ヵ所ずつ(1.5mくらい離れた場所)砂を採集しました。1個の容器には、1回目は450500グラムぐらい、2回目は460470グラムの砂が入りました。

 

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砂浜の表面にプラスチックの容器をさかさまにして押し込んだ

 

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採集した砂を窓際で乾かし、手前の篩でふるった。

篩の目の大きさは、上から2 mm1 mm500μm(0.5 mm)250μm106μm53μm

 

 

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篩をばらしてみた。

 

 

 砂をよくふるってから、それぞれのふるいに残った砂の重さを測り、粒子の大きさごとの重さをグラフにして比べてみたところ、大潮の干潮のときの波打ち際の砂は粗くて礫(れき)が多いのに驚きました(直径2mm以上の粒子は「砂」ではなく「礫」と呼ぶ)。2回目は、もっと浜の高いところの砂を採取することになったのですが、こちらは粒子が細かく、大きさがよく揃っていました。

 

111010_4

2011年10月10日 10:40 (大潮の干潮)   

 

 

120111

2012年1月11日 15:05(中潮の干潮と満潮のあいだ)

 

 

 

 住吉の浜では、川の砂を運んできて足りない砂の補給する工事(養浜)がおこなわれています。川の砂には砂利が混じっているので、砂浜も砂利が混じるのかと思いましたが、浜の高いところは、そうでもないようです。大潮の干潮という、一番波が引いたときの波打ち際の粒子が粗いのは、川の砂を入れた影響なのか、もともとそういうものなのか、どうやって調べようかと思案中です。

 

 

2012年2月 8日 (水)

宮崎の海岸シンポジウム2012 報告

砂浜海岸の砂の移動を止める突堤を作る事業計画が進むなかで開催するシンポジウムだったので、参加者が少ないのではないかと心配していましたが、お忙しい中を60名もの方が参加してくださり(講師とスタッフを入れると75名)、宮崎市民プラザの大会議室がいっぱいになりました。

講演1 宮崎海岸の現状と対策

 真鍋将一(国土交通省・宮崎河川国道事務所・海岸課)

参加者に配るプリント(A4用紙9ページ分カラー印刷)を用意してくださり、それを見ながら、一ツ葉から二ツ立(大淀川から一ツ瀬川)の海岸の現状と、これから進める侵食対策についてご説明くださいました。上記プリントの一部を講演要旨として当日参加者に配布しました。

  真鍋 講演要旨(PDF 873 KB)

  

講演2 宮崎の沿岸漁業の移り変わり

 河野正(檍浜漁業協同組合)

37年前に宮崎へ来て漁師になり、現在は檍浜(あおきはま)漁協の組合長さんです。私が訪ねて行ったときに見せてもらった漁船の装備や、そのご自分の船でどのように漁をなさるのか、宮崎近辺で盛んな漁の種類、突堤が漁業に与える悪影響などについてお話いただきました。

  河野 講演要旨(PDF 190 KB)

講演3 市民調査とは何か、どのように役に立つのか

 村上哲生(名古屋女子大学)

川の水質の専門家として、環境問題が持ち上がった現場で実施したいろいろな市民調査を紹介してくださりました(天竜川・有明海・川辺川)。調べた結果を対策にどのように活かせるのか、地元関係者が行政関係者と対話していく手段としてどのように使えるのかといった事例にも話がおよびました。

  村上 講演要旨(PDF 166 KB)

総合討論

 パネラー講演者3名・コーディネータ川崎和馬

前半はコーディネータがパネラーに順番に質問をしていく形をとり、後半は会場からの質問・意見を受けて、必要に応じてパネラーに意見を言ってもらいました。(内容を短い文章にまとめるために録音を聞いてみたら、うまく録音されていませんでした。録画してくれた人がいるので、それを見せてもらってからこの部分の文章の更新をします。お粗末なことですみません)。

アンケート集計

参加者に簡単なアンケートをとりました(アンケート用紙 PDF 122 KB)回収率は63%でした。もしよければ、集計結果(PDF 40 KB)ご覧下さい。年齢層30代から70代までまんべんなく参加くださったのが印象的でした。

参加できなかった方からもメッセージをたくさんいただきました。突堤は来年度から着工になりますが、地元の人たちの海岸づくりはこれからも続きます。みんなが100%満足という海岸はできないかもしれませんが、少しでも良い海岸にするためには、人と人のつながりを増やしていくことが鍵になるのではないかと思いました。

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