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2009年1月

2009年1月30日 (金)

宮崎の海岸シンポジウム

 

 一昨年、住吉海岸にヘッドランド建設の計画が発表されてから、コンクリート構造物によらない砂浜保全が望ましいのか、可能なのかについて、たくさんの方のお話しを聞き、自分たちで調べもしてきました。まだ結論は出ていませんが、地元の人たち(住民も業者も行政も研究者も含む)が上手に対話していくことがまず必要なのではないかと感じられます。砂浜のしくみを知り、宮崎の海岸の将来をみんなで考えていくために、下記のようなシンポジウムを開催いたします。たくさんの方のご参加をお待ちしています。

 

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「宮崎の海岸シンポジウム」
~住吉海岸の侵食問題を考える~

*とき 2009年2月1日(日) 午後1時から4時半(開場12:30)
*ところ 宮崎市市民プラザ4階 ギャラリー

参加費 : 500円
定員  : 先着300名

侵食が進んでいると言われる宮崎市の住吉・佐土原海岸。本当に砂が消失しているのか。松林を増やすのは適切な対策なのか。生活を守るための侵食対策に、市民はどのように関わることができるのか。
いまわかっていること、それぞれの立場で伝えたいことをまずは聞いてみませんか。そして一緒に、宮崎の将来の砂浜のあり方を考えてみませんか。

プログラム
*「海岸侵食と宮崎住吉海岸」
        佐藤愼司(東京大学)
*「植林と砂浜侵食の関係」
        三浦知之 (宮崎大学)
*「一ツ葉海岸のサーフスポットの昔と今」 
        上村貴志 (宮崎県サーフィン連盟 元理事長)
*「宮崎海岸の浸食対策の進め方」
        杉山光徳(国交省宮崎河川国道事務所)
*「海岸侵食対策と地域住民の関わり方」
        清野聡子 (東京大学)

主催:ひむかの砂浜復元ネットワーク
協力:住吉海岸を守る会
助成:宮崎市市民活動支援補助事業・日本自然保護協会PNファンド

連絡先
E-mail: lovejunlin@hotmail.com
Phone:  090-6638-0022

シンポジウム案内のポスター
http://www.tamaki.asia/09/090201-01.pdf

 

 

2009年1月29日 (木)

第1回 技術分科会傍聴

2009年1月29日(木) 9:00~12:00 宮崎市AZMホール別館

国交省主催の宮崎海岸侵食対策検討委員会は、技術分科会と環境分科会を設置することが、前回(2008年8月)の委員会で決まりました。そのうちの第1回技術分科会が開催されました。構造物を造ることを決定するかもしれない会議というので、興味しんしんで出かけました。傍聴席40席に、傍聴者は23名でした。半分以上は、コンサルタントか、行政関係者のように感じました。

開会のあいさつに続いて、24日の海岸勉強会で説明された侵食対策事業の進め方と、「宮崎海岸トライアングル」という新体制についての説明が、オブザーバーである吉武哲信さんからありました。

(宮崎海岸トライアングルについては、24日の以下の資料を参照)

http://www.qsr.mlit.go.jp/miyazaki/html/kasen/sskondan/benkyo/pdf/info1301.pdf

そのあと、規約の説明と承認があり、委員の紹介がありました。分科会長は村上啓介さんが選ばれました。

委員

村上啓介 宮崎大学工学部土木環境工学科(水工学・海岸工学・防災技術)

佐藤慎司 東京大学工学系研究科社会基盤学(海岸工学・海岸保全)

諏訪義雄 国土交通省国土技術政策総合研究所(海岸侵食対策)

西隆一郎 鹿児島大学水産学部(海岸環境工学・水産海洋学)

松田博貴 熊本大学大学院自然科学研究科(堆積学)

オブザーバー

吉武哲信 宮崎大学工学部土木環境工学科(都市計画・市民コーディネータ)

そして、「侵食対策検討のための前提条件の整理」がありました。2004年2月から2007年3月にかけて6回行なわれた県の「住吉海岸技術検討委員会」の検討項目・協議項目の概要の一覧を見ながらの説明でした。

当時の検討委員会の検討事項の詳細なデータ冊子があり、委員には配られましたが、傍聴者には配布はありませんでした。非公開ではないということなので、後日、国交省の宮崎海岸のHPに掲載されるということです。佐土原の海岸出張所に行くと閲覧ができるそうです。

そういった資料をもとに、土砂移動メカニズムの推定や土砂収支の推定についての、調査状況・データ、算出根拠等の説明があり、初めての委員からは、さまざまな質問や意見が出ました。最後に、地形変化モデルについての説明がありました。これも、2年前の県の検討委員会の資料を元に議論をしようとしたのですが、示されているシミュレーションモデルの検討経緯が、構造物をつくらない場合のものなのか、ヘッドランドを想定したものなのかが明確でないという指摘があり、時間が足りなかったこともあり、議論は次回へ持ち越しになりました。資料に出ていたのは、私には、ヘッドランドを想定したモデルに見えました。

最後に、試験養浜の状況報告があり、閉会になりました。

内容的には、土砂量の計算などについては少々難しいやりとりが委員の間でありましたが、一ツ瀬川から港にかけての砂は、なくなっているのではなく、港の防波堤のために港に移動しているだけということのようです。港から住吉へ戻せばよいと言うことでしょ?と言った委員もいました。

私の個人的な感想としては、あの分科会で、「構造物によらない侵食対策」というのを議論するのは難しいかもしれないということでした。陸側(海岸林や有料道路)に砂がトラップされているかもしれないことには、一切触れられませんでした。海岸林内の砂の堆積について詳細なデータがなくて議論できないなら、砂の動きについて詳細に調べてきたのと同じように、データをとるところから始めてほしいです。

せっかく傍聴ができる会議なので、市民のみなさんがもっとたくさんいらして、ご自身で、会議の雰囲気を感じたり、委員の考えを聞いたりするとよいのにと、ちょっと残念でした。行政は、傍聴できるということを進んで宣伝はしないので、これは市民側がしないといけないのかなとも思いました。海岸侵食についてそれほど関心が高くないということなのかもしれません。傍聴して面白かっただけに、やっぱり、少々残念です。

2009年1月25日 (日)

第13回 海岸勉強会報告

2009年1月24日(土) 13:00~16:00

・石崎浜 養浜工事現場見学

・住吉公民館「宮崎海岸事業の今後の進め方について」 参加45名くらい

 

養浜現場見学

 石崎川の右岸河口付近に盛ってあった土砂を、ブルドーザーで波打ち際へ押し出していました。大淀川を浚渫して持ってきた土砂10万立方メートルのうち、昨年までにすでに4万立方メートルは養浜に使用しました。残り6万立方メートルのうち3万立方メートルを、今年度の事業で押し出すそうです。この土砂の山の背後には、三財川の河床の土砂1万立方メートルが積まれていますが、これもいずれ養浜に使うそうです。

Imgp2977

 川の土砂は有機物や粘土質を含みます。波に持っていかれると水は茶色に濁ります。この濁りは、石崎浜から南に流れ、レストハウスあたりまでに達しているそうです。

 現在、レストハウス近辺の傾斜護岸の浜では、砂浜が少し広がりました。護岸の下にある消波ブロックが埋まって見えなくなり、護岸の下でも歩けるようになっています。昨年と一昨年の養浜の効果ではないかと、国交省宮崎河川国道事務所海岸課の担当の方にお聞きしましたが、養浜した量よりもはるかにたくさんの砂がついているということでした。これまでに養浜した砂の動きをモニターしているのか尋ねてみました。残念ながら、調べていないそうです。「試験」養浜だったはずなので、調べておけば、面白かったのにと思いました。

Imgp2949

 

 

海岸勉強会の今後の進め方

 これまで、宮崎海岸侵食対策は、学識者5名を含む「検討委員会」、市民の声を聞くための「住民懇談会」、市民と行政の情報交換の場である「海岸勉強会」(議論はできない)に分かれていました。ところが、「海岸勉強会」の参加人数が増え、意見交換が活発になるにつれて、「懇談会」と「勉強会」の位置づけがあいまいになり、2月からは、両者を統一して「市民談義所」と名称を変更し、意見や議論ができる場と位置づけるようです。市民連携コーディネータは、宮崎大学の吉武哲信さん。談義所で議論された内容を検討委員会の技術分科会に伝えてくださいます。

配布資料

http://www.qsr.mlit.go.jp/miyazaki/html/kasen/sskondan/benkyo/pdf/info1301.pdf

その他のお知らせ

◆検討委員会の第1回技術分科会

2009年1月29日(木) 9時~12時に、JA AZMホール別館202研修室

で開催されます。一般傍聴ができます。

委員案

村上 准教授(宮崎大学)(海岸工学・水工学・防災工学)

佐藤 教授(東京大学)(海岸工学・海岸保全)

松田 教授(熊本大学)(堆積学)

西 准教授(鹿児島大学)(海岸環境工学・水産海洋学)

諏訪 海岸研究室長(国交省国土技術総合研究所)(海岸侵食対策)

コーディネータ

吉武 准教授(宮崎大学)(都市計画)

 

◆宮崎港で浚渫が行なわれます

期間:2009年1月(末)から3月

浚渫予定量:11万立方メートル弱

投棄場所:住吉海岸沖に海中養浜

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