第5回 海岸勉強会 参加報告
◆アカウミガメの生態◆ 竹下完さん
世界に分布するウミガメの種類の話からはじまり、ウミガメの生態をわかりやすく解説してくださいました。宮崎の砂浜が、アカウミガメにとってどれほど大切なものかがよくわかりました。
宮崎野生動物研究会では、数年前に、宮崎に上陸したアカウミガメ2頭に発信機を取り付け、電波を衛星で受信して追跡する実験をおこなったそうです。1頭は日本列島沿いに関東付近まで行き、そこから太平洋の旅に出たところで電波がとだえたそうです。もう1頭は九州を西へまわり、福岡の沖で電波がとだえたそうです。宮崎には、世界とつながっている海があるというのは頭ではわかっていても、ウミガメの動きから、改めて世界的に貴重な動物を育んでいるところなのだと再認識しました。住吉海岸ではどれくらいの産卵があるのか、砂浜の減少でどれくらい減っているのか、知りたいことがいっぱいです。
◆コアジサシの生態◆ 中島義人さん
鳥は美しい動物ですが、素晴らしいコアジサシの写真を見ながらの生態解説でした。草も生えていない砂浜にしか卵を産まないというのが印象的でした。宮崎には砂浜が少なくなって、さぞかし困っていることでしょう。
繁殖に失敗した例も見せてくださいました。放棄された卵や死んだ雛が半分砂に埋もれていました。親が卵を抱くのをやめると、風で砂が吹き寄せられて埋もれてしまうのだそうです。風が吹いてもそれほど砂が積もらないところを繁殖地にすればいいのにと思わせるような写真でした。でも、よく考えてみると、わざわざ砂浜を繁殖地にしているということは、きっとそれなりのメリットがあるはずです。風が吹いて砂が飛んできても大丈夫な方法があるからこそ、砂浜で雛を育てるはずです。親鳥が卵を抱き続けられない何か原因があるのかなと思いながら聞いていました。親鳥が卵を放棄する理由についても、解説がほしかったと思います。

